【子どもとは仲良くするな】一定の距離感があなたを救う

タイトルをみてドキッとしたあなた、おめでとうございます。
明日から意識的に子どもと距離をとって学級崩壊から1歩遠ざかりますよ。

結論からお伝えすると、子どもとは仲良くしてはいけません。
ダメ、絶対。です


ファっ??
?????
と思われた方安心してください。
僕も昔は子どもと仲良くしようと心がけていました。
もう子供に媚を売りにいくような勢いで!笑

学校の教員、先生というのは


・子どもと仲良くするもの
・仲良く遊ぶと保護者から喜ばれる
・今年の先生はいい先生ね〜と言われる
・先輩教員から、若いうちはたくさん遊べと言われる
・もちろん、子どもたちも喜んで自分のことを好いてくれる

という認識をしていたり、現場で働くうちに言われるがまま
思考停止でとりあえず、
「子どもと遊ぼう!」
「授業はうまくできないから遊びだけでも!」

とドツボにハマりがちです。


この考えはあくまでも僕自身が
1年目、2年目、3年目と経験を積む中で編み出した答えでありますが、
先輩教員も、同じく経験を重ねていった同期の教員たちも口を揃えて
「距離感は大事。」と言っています。

では、なぜ一定の距離感を保つことが必要なのでしょうか?

答えは大きく分けて3つです。


1.子どもと友達になってしまう
2.休み時間が潰れて授業の準備が適当になる
3.子どもたちが常に甘えてくる



まず、1つ目
「子どもと友達になってしまう」から解説します。

まず、あなたの仕事は何?ということから考えてみてください。
教員?ボランティア?教育者?地域のお兄さんお姉さん?教育実習生?

答えは「教員」ですよね。
あなたは、教員として学校に居場所があり、給料が発生し、教壇に立っていますよね。

子どもとの理想の関係性は、仲良くなることでも馴れ馴れしくすることでもありません。どこまでいっても教師と児童の関係性を崩してはいけません。

学級立ち上げ当初はコミュニケーションを取るために遊ぶ方も多いことでしょう。
しかし、子どもと遊ぶことが日常になってしまうとどんどん子どもたちとの距離が近くなってしまいます。

僕自身も初任者時代の1学期は朝も昼も長い休み時間にはほぼ必ず外に出て一緒に鬼ごっこをしてクラスの子どもたちと汗を流し、笑い合って
「教員最高...!!!」と思っていました。

しかし、遊べば遊ぶほど「友達」のような感覚になってしまい、
話す言葉も同級生の友達のようになっていきました。
もちろん、子どもたちに悪気はありません。
毎日のように一緒に遊びまくっていた僕が悪いのです。

その結果、少しずつ指導が入りにくくなったり反発されたり...
学級崩壊一歩手前までいきました。

もう一度確認しますが、あなたは教員です。
決して子どもたちの友達になってはいけません。


次に2つ目、
「休み時間が潰れて授業の準備が適当になる」です。

これはものすごく当たり前ですが、休み時間に子どもと遊び回った後で
すぐに準備を整えて授業するの大変すぎませんか?

この時期は外で遊ぶと汗だくになって授業なんてやってられるかああ!!
冷たいお茶でも飲みながら休ませろ!!!!!!!!
と言いたいところだと思います。

学年や学期の初めは正直、授業らしい授業ができていなくても
子どもたちは荒れません。
その方が楽しいしラクですから。
それが、1週間、2週間、3週間、4週間...と過ぎていくにつれて

「あれ、この先生授業って適当じゃね?」
「なんか始まるの時間もいつもずれるし」
「授業の準備できてなくても何も言われないな。ラッキー。」
など、子どもたちは気づき始めます。
1年目や2年目のあなたはその学年のその単元の授業をするのは初めてですよね?

慣れていない、授業の型も定まっていない状態で
休み時間遊び回った後、
「やべえ。授業始まるけどどうやって進めようか...」
「昨日は遅くまで残業で授業準備なんてできてない..」
「なんなら、このページ読むのすら初めてなんだけど...」

といった状態ではいい授業にはなりません。
しかもその状態が普通になるともう歯止めが効きません。
毎回適当な授業で子どもは必ず荒れてきます。

もし、毎回遊んでいて授業の始まりが適当になってしますのであれば
朝の休み時間⇨遊ぶ
昼の休み時間⇨遊ばない

たったこれだけでも、
1日1コマは余裕をもって授業に臨めるのではないでしょうか?
教室で準備をしていたらそこに絡んでくる子ども問題はまた別件です。笑


最後に3つ目、
「子どもたちが常に甘えてくる」です。

これは上記の2つが進行した結果陥ってしまう最悪の結末です。

子供が甘えてきたらかわいい??

それは教育を舐めすぎです。痛い目見ます。


甘えるということはそれだけ心を許している、もしくは
甘えても受け入れてもらえると勘違いしているかです。

実際のところ甘えてくる子どもたちは可愛いですし、人気者になって気がして
気分も悪くないでしょう。
ただ、あなたは担任の先生です。

子どもたちの家族ではありません。

担任の先生として学習指導と生活指導を行わなければなりません。
そんなときに「常に甘えられる存在」
のあなたの指導がきちんと届くでしょうか?

答えは「NO」です。

現状甘えてきている子がいれば、少し突き放しても問題ありません。
子どもは何度でも甘えてくる生き物です。
(その子の自尊心や自己肯定感を打ち砕いたらアウトですが)

それでも甘えてくる子を撃退できないあなたへ必殺のフレーズを授けましょう。

先生は今忙しいから離れてて

先生はお仕事中なので君らだけで遊んでおいで


この2つだけも覚えて帰ってください。
このセリフを吐くときには優しくいってはダメです。
少し冷たく無機質に大人から子供へ向けたメッセージです。
ここで、バシッと線引きです。
「私とあなたの間には教師と子どもという壁があるんだよ」

そう伝えてあげてください。


長くなりましたが改めて、


子どもとは仲良くしない。
一定の距離を保つ。

が、学級を安定させるための実用的な技です。

僕自身、1年目に遊びまくっていた時は保護者に感謝され
子どもに喜ばれ、「遊びまわる俺、いい先生」と思っていました。
しかし、学級は荒れました。

2年目は1年目の反省を活かしてこれでもかと距離を取りました。
線引きを徹底し、子どもたちにも言葉で、姿勢で伝えました。

遊ぶ回数は減りましたが子どもは「先生大好き!」状態の子が多かったですし
週に1回2回遊ぶときはレア感が増して大物感が出ます。
「今日は先生遊んでくれるって!!鬼ごっこしましょう!!!」と。

結果としてクラスは安定して1年間を終えることができましたし、
何よりも指導が入りやすくなりました。
(単純に1年目と2年目の経験値の差は大きいですが)

まだまだ試行錯誤の日々で、お疲れのことと思いますが
この記事を見て少しでも活路を見出せたならぜひ試してみてください。
もっと詳しく聞きたいというあなたはTwitterでdm飛ばしていただければ
相談に乗ります。


一定の距離感が数ヶ月後のあなたを救うはずです。

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  • この記事を書いた人

かつて若手教員だった俺

かつて若手教員だった僕です。 3年間の小学校教員生活を終えて、現在はフリーランスブロガー的な生き方してます。 社会人6年目の27歳 転職を機に岡山⇨東京へ。 本ブログでは教員の転職や副業、学校で役立つことについて綴ります。